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380 「SUITS/スーツ」昔ながらの気楽にみられる、脚本のよくできたドラマ

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最近、
アメリカのドラマがすごい・・といわれている。

昔から、
すごいということは
何度も書いている。

昔と、いまのドラマが決定的に違うのは、
そのスケールだ。

TVドラマといいながら、
その作品は、DVD、配信という形で、
簡単に全世界に売ることができる。

ゆえに
製作費が膨大となり、
よく言われている
映画並みのスケール・・いや
ドラマによっては、
映画よりスケールがでかくなっている。

ただ、
最近のアメリカのドラマが
凄いのは、
昔からあった実験の精神が
生きているということだ。

とにかく
新しい何かを、
見たこともないドラマを作ろうとする
熱意を感じる。

ただ
ここには少し複雑なからくりがある。

最近、
アメリカのTV世界で、
話題になっている斬新なドラマの
ほとんどは
イギリスのTVの製作なのだ。



その辺のところは
後日、書く「オーファン・ブラック」で
触れるが、
実際、アメリカ製作のドラマは、
まだJJ症候群にやられている。
JJ症候群とは、「LOST」みたいなドラマだ。
謎に謎が、広がりすぎて、
どうしようもなくなって、
終わるというあれである。

それなら、
アメリカはまったくだめかといえば
そうではない。

ここで、やっと、今回紹介する「SUITS/スーツ」というドラマの話だ。



ハーヴィは、大手法律事務所ピアソン・ハードマンで働く敏腕弁護士。
難しい訴訟を解決に導くクローザーとして一目置かれる存在だが、
部下を持ちたがらず、面倒も一切見ない1匹狼だった。
そんな彼が、
上司の命令で雇った部下、マイク・ロス。
天才的な記憶力を持っている。
一読しただけで、どんな難解な書類を記憶してしまう。

このドラマ、
結構、古いタイプのドラマだ。

ほとんど1話完結だし、
どんなに困難なことがあっても、
視聴者がすっきりするラストになる。

正直言って、
最近のドラマは面白いが
疲れる。

特に仕事が終わった後
平日の夜にみたいような代物ではない。
その点、このドラマは本当に
気楽にみられる。

ドラマとか映画をよく見ているひとなら
わかると思うけど
この手のドラマは、
脚本が下手だと、
見ていられない。




気楽にみられるドラマほど
脚本が巧みだ

「フレンズ」のような
気軽なシットコムも
脚本のアイデアに
物凄いお金をかけているし
構成に物凄く気を使っているが
見ている限りは
お気楽である。

この
「SUITS/スーツ」というドラマは、
主人公たちが、
弁護士なので、
依頼人がいるわけだが
時には、
その依頼人が敵になる。

やはり面白い話で、肝心なのは
敵の設定だ。
どういう敵が出てくるか
あえてここでは書かないが、
このドラマは本当にそれがうまい。

さらに
このふたりが映画マニアで
「次は「ミシシッピー・バーニング」の手でいこう」とか
「いまは、「スカーフェイス」のセリフだよ」
とかいう、会話が頻繁に出てくるのが、
楽しい。

最近のドラマは
おもろいけど疲れるという方々に
お勧めの
気楽に見れる、
よくできた
ドラマが、この「SUITS/スーツ」です

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